ご挨拶

学術集会長

第3回日本認知症の人の緩和ケア学会学術集会
学術集会長

桑田 美代子

青梅慶友病院・よみうりランド慶友病院


第3回学術集会の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。
本学術集会では、「尊厳ある生を支える ― 日々のケアこそが緩和ケア ―」をテーマにオンライン開催といたしました。
第1回では「いま、どうして認知症の緩和ケアを問うのか」、第2回では「人権としての認知症の人の緩和ケア」をテーマに議論が重ねられてきました。本学術集会では、その流れを踏まえ、日々のケアに目を向けていきたいと考えています。

第3回大会のポスターに、私の母の「手」の写真を掲載させていただきました。
日々のケアは、特別なものではありません。しかし、その一つひとつが、その人を支えています。人生の最期のときまで、その人を一人の人として支えたい。それは、日々のケアがあってこそ成り立つものだと考えています。最後の最期に、その人の手に触れるとき、これまでどのように大切にされてきたのかが、そこに表れているのではないでしょうか。

本学術集会が、日々のケアを振り返り、その意味を改めて感じる機会となればと思っています。そして、市民の皆様には、いつかご自身が当事者、あるいはご家族の立場になった時のことを、また、日々ケアを実践している方々には「自分のケア、なかなかいいかもしれない」と、強みにも気づき、弱みを強みに変える機会になれば嬉しく思います。

第3回大会では、市民公開講座に齋藤正彦先生(東京都立松沢病院名誉院長)に、お話をして頂きます。シンポジウムでは、「動くこと」「食べること」「薬」などをテーマにした企画を考えています。また、オンライン3分Cooking(仮)として、在宅でも美味しく、簡単に作れるメニューを紹介する企画も準備しています。

皆様とともに考える機会となることを願っております。

日本認知症の人の緩和ケア学会 第3回学術集会長
医療法人社団慶成会 看護介護開発室長
青梅慶友病院 看護部長
老人看護専門看護師 桑田美代子