会頭挨拶

会頭

第81回日本東洋医学会関東甲信越支部学術総会 当番会長
茨城県部会 
平山 暁

つくば平山クリニック 院長

 この度、伝統ある第81回日本東洋医学会 関東甲信越支部学術総会を、私たち茨城県部会が担当し、主催させていただく大任を拝命いたしました。大変光栄に存じますと同時に、その責任の重さに身が引き締まる思いでございます。本総会の開催にあたり、多大なるご協力をいただきました関係各位に心より感謝申し上げます。

 本学術総会では、メインテーマに「見える・使える 東洋医学」を掲げさせていただきました。東洋医学は個々の心身を包括的に捉える優れた医学であり、超高齢社会における多職種連携や地域医療・福祉の現場において、その重要性はますます高まっております。一方で、その臨床知や効果をいかに客観的に「見える化」し、現場で誰もが日常的に「使える」実践的な知識として共有していくかは、私たちが向き合うべき重要な課題です。伝統的な知恵を現代の視点で紐解き、確かなエビデンスや分かりやすい指標をもって地域社会へと還元していくことを今年度の学術総会では目指しております。

 このテーマのもと、本総会では一般演題に加え、多彩なプログラムをご用意いたしました。特別講演では並木隆雄先生をお招きし、東洋医学の最新の知見と現在の問題点をご講演いただきます。特別企画では、新井信先生にお願いし、煎じ薬の普及に向けたセッションを企画させて頂きました。また学術講演として腸内細菌に関する話題を五十嵐信智先生、関浩一先生にお話し頂く予定です。さらに、明日からの臨床の現場で使えるように鍼のハンズオンセミナーや灸に関する企画も用意させて頂きました。

 本総会の会場となりますつくば市は、最先端の科学技術が集結する「筑波研究学園都市」であると同時に、名峰・筑波山の豊かな自然に抱かれた、伝統と先進性が融合する街です。「伝統を重んじ、科学の力で未来を拓く」というつくばの精神は、まさに本大会のテーマを議論し、発信する舞台としてふさわしい地であると確信しております。私たち茨城県部会一同、皆様をつくばの地にお迎えし、立場を超えた多様な視点が交わることで、東洋医学の発展と地域医療・福祉への貢献に資する有意義な場となることを切に願っております。

 末筆ではございますが、会員の皆様の今後のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、当番会長挨拶とさせていただきます。