会長挨拶
このたび、幹事・世話人の先生方にご推薦いただき、第41回日本分子腫瘍マーカー研究会を開催させていただくことを大変光栄に存じます。
本研究会の使命は、臨床で役立つ分子腫瘍マーカーの発見と実用化に向けた研究であり、これまでに多くの研究成果や「分子腫瘍マーカー診療ガイドライン」が提案されてまいりました。本年は、コロナ禍での開催となり、いつもとは違ったwebでの開催を余儀なくされております。そして新型コロナウイルスによって、がん検診を受診する方が激減した1年でもありました。こうした中で開催される本研究会で何を問うべきか考えましたが、やはり私どもの使命である腫瘍マーカー研究をより発展させ、どのような有事にもがん検診や日常診療での診断が滞ることなく進められるよう、より一層の努力が必要であることを実感いたしました。今回のテーマは、あらゆる腫瘍マーカーを統合することで生まれる患者層別化に焦点を当てながら、ctDNAやエクソソームなどの新規腫瘍マーカーの実力を問う研究会にしたいと存じます。Web開催ではありますが、皆様と画面でお目にかかり、活発な議論を展開したいと存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。