会頭挨拶

 陽春の候、皆様にはご清祥のことと拝察いたします。さて、この度私が集会長として、第24回日本臨床腸内微生物学会総会・学術集会を令和3年8月28日に開催させていただくことになりました。本会は平成10年から毎年開催されてきましたが、年を追うごとに学会活動は盛んになっています。特にここ数年は細菌をはじめとする腸内共生微生物の生理と病理、急性並びに慢性消化管感染症の病態解析と診断、治療、さらに抗微生物薬の適正使用と耐性菌などに関する熱心な議論が繰り広げられてきました。さらに、消化器科や消化器外科以外の診療科や基礎医学の視点からのご発表もいただいています。2021年3月現在、新型コロナウイルス感染症が各科に共通する最大のトピックですが、その感受性や予後にも腸内微生物が関わっています。腸内細菌は我々の内なるミクロコスモスであり、ヒトの粘膜免疫系との相互作用は様々な病態解明の鍵となっています。近年、各学会の専門化が進んでいますが、本学会は腸内微生物というキーワードの下に複数の専門領域の医師、研究者が集って、最新の情報を交換・発信する場となっています。残念ながら、今回は新型コロナウイルス感染症の流行が未だ収まらないため、オンライン開催といたしましたが、開催形式の制限を超えて活発な議論が展開され、この魅力的な学問領域の発展の場となることを切に願っております。

2021年4月
第24回日本臨床腸内微生物学会総会・学術集会長
早川 智

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開催概要

会 期

2021年8月28日(土)9:00~18:00

開催方式

オンライン開催

参加費

7,000円

学術集会長

早川 智(日本大学医学部 病態病理学系微生物学分野 主任教授)

事務局長

相澤 志保子(日本大学医学部 病態病理学系微生物学分野 准教授)

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プログラム

プログラム

特別講演

腸内菌研究の「過去・現在・未来」~研究成果を国民の健康管理・疾病予防に向けて~
座長:岩田 敏(国立がん研究センター 中央病院 感染症部)
演者:辨野 義己(一般財団法人 辨野腸内フローラ研究所)

教育講演1

COVID-19 -2021年8月現在-
座長:三鴨 廣繁(愛知医科大学大学院医学研究科 臨床感染症学)
演者:岡部 信彦(川崎市健康安全研究所所長)

教育講演2

腸内細菌叢に対するIgAの重要性
座長:大草 敏史(順天堂大学大学院 腸内フローラ研究講座)
演者:永石 宇司(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 消化管先端治療学講座)

教育講演3

アスリートのコンディショニングと腸内細菌叢の関係について
座長:高橋 志達(ミヤリサン製薬株式会社 中央研究所)
演者:松本 恵(日本大学文理学部)

教育講演4

ウイルス性胃腸炎の過去、現在と今後の展望
座長:神谷 茂(杏林大学名誉教授 / ミヤリサン製薬株式会社 中央研究所)
演者:牛島 廣治(日本大学医学部 病態病理学系微生物学分野)

教育講演5

歯周病研究で解った酪酸の為害作用と全身疾患への影響
座長:田口 晴彦(杏林大学保健学部 免疫学研究室)
演者:落合 邦康(日本大学歯学部 前教授)

基調講演

イントロダクション / 乳酸菌と腸管免疫
座長:早川 智(日本大学医学部 病態病理学系微生物学分野)
演者:辻 典子(日本大学医学部 病態病理学系微生物学分野 / 十文字学園女子大学 人間生活学部 食品開発学科)

シンポジウム

「免疫と細菌叢」
座長:辻 典子(日本大学医学部 病態病理学系微生物学分野 / 十文字学園女子大学 人間生活学部 食品開発学科)
   髙田 和秀(日本大学医学部 病態病理学系微生物学分野)

1. 食品の腐敗と微生物叢

京井 大輔(日本大学生物資源科学部 食品生命学科 食品衛生学研究室)

2. Paneth細胞αディフェンシンが担う腸内細菌叢の形成からみた生体恒常性の維持機構

中村 公則(北海道大学大学院 先端生命科学研究院 生命機能科学部門・細胞生物科学分野 自然免疫研究室)

3. パーキンソン病の神経炎症に対する腸内細菌叢の関与

大野 欽司(名古屋大学大学院医学系研究科 神経遺伝情報学)

4. 腸-腟相関 ~世代を超える細菌叢~

髙田 和秀(日本大学医学部 病態病理学系微生物学分野)

JSPEN合同シンポジウム

「腸内細菌における抗菌薬と薬剤耐性」
座長:富田 治芳(群馬大学大学院医学系研究科 細菌学/薬剤耐性菌実験施設)
   鷲澤 尚宏(東邦大学医療センター大森病院 栄養治療センター)

1. 腸内微生物活躍に期待する臨床現場のトレンド

前田 圭介(国立長寿医療研究センター 老年内科)

2. 経腸栄養管理患者に対するアルギン酸含有流動食の腸内細菌叢に対する影響

水野 英彰(悦伝会 目白第二病院 外科・消化器科)

3. バンコマイシン耐性腸球菌感染症の治療と感染対策

樽本 憲人(埼玉医科大学 感染症科・感染制御科)

4. 腸球菌の耐性獲得とバンコマイシン耐性腸球菌VREの増加

富田 治芳(群馬大学大学院医学系研究科 細菌学/薬剤耐性菌実験施設)

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一般演題募集

演題募集を終了致しました。ご応募ありがとうございました。

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座長・演者の皆様へ

1.開催形式について

本学術集会はZoomウエビナーシステムを用いたライブ形式によるオンライン開催です。
ご所属先やご自宅など、インターネット環境の整った場所でしたらどちらからでもご参加が可能です。

2.発表時間について

・一般演題:発表時間 7分 / 質疑応答 3分
・教育講演:発表時間 20分 / 質疑応答 5分
・特別講演:発表時間 40分 / 質疑応答 10分
・シンポジウム:発表時間 16分 / 質疑応答 4分

3.発表方法について

ご所属先やご自宅から事前に事務局からお送りするURLよりリモートでセッションにご参加いただき、座長のご紹介の後、PPT等のスライドを画面共有いただき、ご口演をお願いいたします。

4.質疑応答について

質疑応答はZoomの「Q&A」の機能を使用して行います。
座長の先生はQ&Aの画面をご確認頂き、質問の確認、読み上げをお願いいたします。
使用方法は進行ディレクターが事前にご説明させていただきます。

5.著作権に関する注意事項

オンラインでの発表は著作権法上の公衆送信にあたるため、ご発表の際に使用されるスライドや、スライド内の映像・音声などのコンテンツは著作権法上の問題のないものに限るよう、ご注意ください。
受託研究や共同研究の場合は、オンライン学会での発表であることを事前にご確認いただきますよう、お願いいたします。
演題発表にあたり、発表者の著作権利用許諾への同意が必要です。著作権利用承諾への同意をお願いいたします。

6.個人情報保護法に関するお願い

2006年4月より、上記法律が施行されております。
個人が識別され得る症例の提示に関しては、ご発表内容に関して演者が患者のプライバシー保護の観点から十分な注意を払い、ご発表いただくようお願いいたします。

7.前日リハーサルについて

前日の8月27日(金)にリハーサルを行います。ご調整の上、必ずご参加をお願いいたします。
(リハーサルスケジュールにつきましては別途ご連絡させていただきます。)
また、リハーサルは会期本番と同じ環境にてご参加をお願いいたします。

8.ネットワーク環境について

ネットワーク環境は、有線LANを推奨いたします。
また、PCはカメラ付きPCをご準備ください。(外付けWebカメラでも結構です。)
外部の音を防ぎ、音質トラブルを避けるため、ヘッドセットやマイク付きイヤホンのご使用をお願いいたします。

9.事前参加登録について

8月20日(金)までに必ず事前参加登録をお済ませください。

日本臨床腸内微生物学会雑誌(第24巻)投稿のお願い

本会での発表内容は記録集として発行いたします。

ご発表・ご講演の先生方には、すべてご講演内容につきまして、講演後抄録のご提出をお願いいたします。後日、学術集会事務局より日本臨床腸内微生物学会(第24巻)への投稿をご依頼させていただきますので、ご多忙等は存じますがご高配の程、よろしくお願い申し上げます。

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