ご挨拶

第23回日本免疫治療学会学術集会
会長 
金子 新

京都大学iPS細胞研究所 免疫再生治療分野 教授
筑波大学医学医療系 がん免疫研究分野 特任教授

 皆様におかれましては、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたび、第23回日本免疫治療学会(JRAI)学術集会の会長を拝命し、2026年6月20日(土)、京都大学芝蘭会館にて開催させていただくこととなりました。中面哲也理事長をはじめ、役員・理事の先生方、会員の皆様に心より御礼申し上げます。

 ご承知の通り、免疫治療の分野は急速に発展しており、がんを中心とした臨床応用から感染症や自己免疫疾患に至るまで、幅広く展開されています。新しい作用機序の解明や臨床試験の成果は日々積み重なり、治療成績の向上に直結しています。研究者、臨床医、企業、行政など、多様な立場の方々が垣根を越えて協力し、免疫治療のさらなる発展に貢献することが求められています。

 本学術集会のテーマは「Immunotherapy: covering the world」といたしました。免疫治療は診療科や国境を越え、世界中で共有されるべき成果が数多くあります。本テーマには、免疫治療の可能性をあらゆる方向に広げ、普遍的な医療として世界に届けたいという願いを込めました。基礎から臨床、そして社会実装に至るまで多角的に議論し、免疫治療の未来像をともに描いていきたいと考えております。

 本学術集会はオンサイトのみでの開催です。直接顔を合わせて交流し、活発な議論を重ねることで、新たな連携や共同研究の芽が育まれることを期待しております。
さらに、高校生・大学生・専門学校生の参加費は無料とし、若い世代の皆様にもぜひご参加いただきたいと考えております。免疫治療の未来を担う方々に現場の熱気を肌で感じ、新たな学びや出会いのきっかけとしていただければ幸いです。

 多くの方にご参集いただき、免疫治療のさらなる発展を共に切り拓く有意義な集いとなりますよう、心よりお願い申し上げます。