ご挨拶

第22回日本免疫治療学会学術集会
会長 
鈴木 義行

福島県立医科大学 医学部
放射線腫瘍学講座 主任教授

 このたび、第22回日本免疫治療学会(JRAI)学術集会を、2025年5月24日(土曜日)に福島県福島市、福島駅からほど近い、“コラッセふくしま”にて開催させていただくことになりました。前回大会から2年連続で福島市での開催となります。前回大会同様、素晴らしい会となるよう、教室員一同、しっかりと準備を進めてまいります。

 ご承知の通り、免疫治療の分野は急速に進歩し、新たな研究成果が日々示されています。私が専門とする放射線治療の領域においても、局所進展型の肺癌(3期肺癌)に対して、従来の標準治療である化学放射線療法に免疫チェックポイント阻害剤を併用することで、生存率が従来の約2倍にまで改善し、新たな標準治療になりました。今後も、免疫治療を中心軸とする集学治療が多くの疾患に広がっていくことは間違いありません。引き続き、研究者、臨床医・等が垣根を越えて協力し合い、免疫治療のさらなる発展に継続的に寄与する責任があると考えております。

 本会のテーマは「協調〜免疫を軸に、共に前進〜」とさせていただきました。これまで一部の分野・診療科、疾患、に限定されていた免疫治療も、今やほとんどの診療科、多くの疾患に適応が広がっています。他の分野・診療科での免疫治療の成功例を、自身の分野・診療科に取り込むこと必要不可欠です。この意味で、本学会は、研究者から多くの診療科の医師まで多様な参加者が集う会として、これまでの20 年以上の間、大きな貢献をしてきた学会と考えます。これからもこの使命は変わることはないでしょう。

 本学会は、これまでの東京開催から、前回大会で初めての地方開催となり、2年連続で、我々の本拠地である福島市での開催となりました。5 月の福島は新緑溢れ、沢山の花々が咲き乱れる季節です。また会の合間には福島の美味しい食材と美酒にも触れていただければ幸いです。この良い時期にぜひ福島に足を運んでいただき、皆様と熱い議論を交わしたい、と願っております。教室員一同、皆様をお迎えすべく鋭意準備を進めておりますので、ご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。