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 この度は第32回日本先天性心疾患インターベンション学会(JCIC)学術集会にご参加いただきまして有難うございます。
COVID-19パンデミックの影響で1年延期をさせていただきました第32回JCIC学会学術集会を、2022年1月20日(木)〜22日(土)の3日間、開催させていただくことになりました。ご推薦をいただきました諸先生方に感謝申し上げます。

 今回のメインテーマは、「The Spirit of Catheter Interventionalists」
   熱意と叡智の結集 〜子どもたちの輝く未来のために〜 

とさせて頂きました。

 この学会は、他の小児科学会の分科会の中でも、皆様の熱意が伝わる、間違いなく最も熱い学会ではないかと思っています。これも、カテーテル治療のあらゆるリスクを想定し背負い(時に足がすくむような思いをし?)ながらも、これがうまくいくことが子どもにとって有益である、という信念のもとに、熱意をもって真摯に治療に挑んでおられるからこそ、と思っています。
 うまくいった症例、成功した症例を情報共有することも大切ですが、単なる自慢大会に終わるのではなく、うまくいかなかった症例あるいは残念な結果になった症例、危機をうまく乗り切れた症例などを皆で共有し、より安全に有効なカテーテル治療へと繋げていくことも重要であり、この学術集会が発足した大きな目的のひとつである、と私の恩師である馬場清先生から伺ったことがあります。リスクを考慮しながらも治療が成功した時の、あの心地良い疲労感・達成感をぜひ今後次世代を担う若手の先生方にも味わっていただきたいと思います。
 今回の学会では、まず本学会の黎明期を支えてこられたお一人である越後茂之先生にレジェンドレクチャーとしてご講演をお願いしました。「JPIC設立からAmplatzer Septal Occluderの臨床使用開始まで」と題して、研究会の立ち上げ当時からその中心で長年支えて来られた先生から、会の運営でご苦労されたことや忘れ得ぬ症例などお話し頂けるものと楽しみにしております。
海外招請講演としては、Oliver Stumper先生(Birmingham Children’s Hospital, England)に「Stenting of the RVOT as initial palliation for Fallot-type lesions.」を、Gareth J Morgan先生(Children’s Hospital of Corolado, Denver)には「A novel stent design for congenital heart disease – the G-ARMOR stent」の講演をお願いしています。
 さらに、ランチョンセミナーで、Allison K Cabalka先生(Mayo clinic, Rochester, MN)に本邦3つ目のASD閉鎖デバイスとなるGore Cardioform Septal Occluderのご講演、Evan M Zahn先生(Cedars-Sinai Heart Institute, Los Angeles, CA)にPicccolo PDA occluderおよびAmplazter Septal Occluder (Treviso)のご講演、John P Cheatham先生(Nationwide Children’s Hospital, Columbus, OH)にはHarmonyTM 経皮的肺動脈弁システムへの期待〜適切に導入するために〜Harmony clinical case report from US、のご講演を予定しています。COVID-19の影響もあり、海外講師には全てオンラインによるリモートで参加していただきます。その他、4つのスポンサードセミナーを予定しています。
 特別講演として、門田一繁先生(倉敷中央病院循環器内科主任部長)に「循環器内科領域におけるカテーテル治療の最前線」を、今峰倫平先生(倉敷中央病院放射線診断科)には「放射線科医によるIVR〜塞栓術と画像診断」と題し、他科の最先端の技術・考え方などをお話し頂く予定で、我々にとりましても有用なお話しが聞けるものと思います。
 シンポジウムとしては、心臓外科の先生にもご参加いただきたく、経験豊富な坂本喜三郎先生(静岡県立こども病院)、笠原真悟先生(岡山大学)を座長にお招きし討論にご参加頂く予定です。シンポジウム1「ファロー四徴に対するpalliation; shuntかRVOTステントか?」ではOliver Stumper先生にもコメンテーターとしてご参加をお願いしています。シンポジウム2は「Piccolo PDA occluder時代における新生児乳児動脈管の治療戦略と今後の展望」、シンポジウム3の「心房中隔欠損カテーテル閉鎖術;どのデバイスをどの症例に?」ではAllison Cabalka先生にコメンテーターとしてのご参加もお願いしています。シンポジウム4ではJCIC-PMDAジョイント・シンポジウムとして「VSDカテーテル閉鎖術を日本に導入するには?」をテーマに産官学が一同に会し議論して頂く予定です。また、JCIC-CVITジョイント・セッションでは「小児と成人のデバイス選択の違い」として、ASD、PDAそれぞれにJCIC側、CVIT側から発表・討論をしていただきます。
 教育講演は、1. 「カテーテルとガイドワイヤーの使い方;その基本と応用」と題して宗内淳先生(JCHO九州病院)に、2. 「心臓構造からみた侵襲的不整脈治療の問題点」と題して、井川修先生(セント・マーガレット病院)にお話し頂きます。
 今回、小池一行賞・JPIC賞へ多くの演題をご応募いただきました。いずれも優秀な演題ばかりでしたが時間の制約上、厳正なる審査により上位8演題を候補演題とさせて頂きました。   
 会長要望演題としては、皆様から要望の多かった1)Nightmare Session;should have done or shouldn’t have doneをはじめ2)PVOに対する治療戦略、3)この症例をどうする?Case discussion、4)Fontan循環改善のためのカテーテル治療、5)動脈管開存の治療戦略;どの症例にどのデバイスを?、6)CHDに対するカテーテルアブレーション、を計画しました。
 この度はたくさんの素晴らしい演題をご応募いただき、また本学会準備におきまして多くの先生方にご協力・ご助言など多大なるご支援を賜りましたことに、紙面をお借りしまして心より御礼を申し上げます。また、運営の都合などから一部の先生方には発表形式などご希望に添えなかった場合もあり、大変申し訳なく思っております。どうかご容赦頂ければと存知ます。
 このような伝統のある学術集会を担当させていただく機会をいただき光栄に存じます。熱意のこもった討論がなされ本学術集会が盛会となり、ひいては子どもたちの未来が輝かしいものになるよう少しでも貢献できればと思います。
 尚、開催方式につきましては、久しぶりに現地でお会いできるのを楽しみにハイブリッド開催も含めて準備を重ねてまいりましたが、直前の新型コロナウイルス・オミクロン株が急激な拡大を見せている状況を鑑み、皆様への影響も考慮し、完全オンラインで開催させて頂くことに致しました。学会直前での開催方式変更により皆様に多大なるご心配・ご負担をお掛けしましたこと大変心苦しく思っております。オンラインではありますが実りある学会となりますよう皆様のお支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。