会長挨拶
第24回日本救急看護学会学術集会
会長 剱持 功
東海大学看護師キャリア支援センター 課長
第24回日本救急看護学会学術集会
開催にあたって
謹啓
時下、皆様方におかれましては、ますますご健勝のことと拝察いたします。
このたび2022年(令和4年)10月14日(金)、15日(土)に有明TFTホールにおいて第24回日本救急看護学会学術集会を開催する運びとなりました。
新型コロナウイルス感染症拡大で、本学術集会も影響を受け、第22回、23回学術集会は共にWeb開催となりました。第24回学術集会は、今後のワクチンの普及と治療薬の開発、集団免疫の獲得等を期待し、楽観的ではありますが対面開催で計画しています。
今回の新型コロナウイルス感染症拡大により、救急医療・看護は、一般の人々からも注目され、様々なメディアにおいてクローズアップされました。今、生命を守るための呼吸管理、感染を広げない感染コントロール等、命を守り生活を支える救急看護が問われ、求められています。
また感染症の蔓延で、一時医療資源は逼迫し、病院に入院できず、ホテルや自宅で療養する状態が通常となっていました。この現象は、“在宅入院”といっても過言ではありません。この“在宅入院”と言える状況は、まさに“プレホスピタルケア”に当たるのではないでしょうか。そしてこれは、他ならぬ、われわれ救急看護師が力を入れてきた分野です。
救急医療という高度医療の最先端、最前線にいながら、地域に最も近い存在である救急看護、これこそが、まさに“総合看護”の原点であるのではないでしょうか。そこで今回、改めて救急看護の原点に立ち返り、看護の成果を見つめ直すことが重要であると考え、第24回救急看護学会学術集会のテーマを「救急看護における成果の探究」とさせて頂きました。
このような時代だからこそ原点回帰し、現在おかれている医療現場を客観的に捉え、救急看護の成果という切り口で、演繹的に現象を分析し、帰納的に一つひとつの事象から救急看護の本質に迫っていきたいと考えます。医療・看護の実践を丁寧に分析することで「看護の価値の再発見」をしたい、そして救急看護を「成果」という切り口で、その真髄に迫っていくことを期待しています。
参加者の皆様にとりまして、実り多い2日間となります様に、感染対策には万全を尽くし、鋭意準備を整えております。多くの皆様のご参加を、こころよりお待ち申し上げます。
謹白