専門研修Ⅱのご案内

◆専門研修Ⅱは、公認心理師として実務上必要となる倫理、職責、法制度等の知識を用いて、複雑な事案について、医師等との多職種連携も含め、複数の分野にわたる特徴を理解し対応する上での知識と技術を修得するための研修です。

1.専門研修Ⅱの目的(到達目標)

  • 公認心理師のめざしたい姿を、コンピテンシー・モデルを含めて明確にする。
  • 公認心理師としても実務5年目を迎えて、到達目標を設定して自己評価する。
  • 今後5年間の自己研鑽のあり方について、具体的な研修計画を立てる。

2.専門研修Ⅱのプログラム

【第1部】オンデマンド研修

テーマ 具体的内容
1 専門研修Ⅱのねらいとコンピテンシー
(約50分)
  • 認定専門公認心理師の到達レベル
  • 到達状況の自己評価
  • プロフェッショナルポートフォリオとセルフアセスメント
  •  ※【課題】ワークシートA/B
2 心理支援における倫理
(約50分)
  • 心理支援の倫理的特性と倫理的意思決定のプロセスについて
  • Web,SNS利用、多重関係、守秘義務、多職種連携など複雑な局面
3 各分野に求められる
コンピテンシー
(約100分)
  • 保健医療分野委員会
  • 福祉分野委員会
  • 教育分野委員会
  • 司法・犯罪分野委員会
  • 産業・労働分野委員会
4 スーパーヴィジョン・自殺リスクのマネジメント
(約50分)
  • 5年目からの自己研鑽のポイントや工夫
  • 多職種連携をどう洗練させるか
  • 難しい局面に求められるコンピテンシー
  • スーパーヴィジョンによる反省的実践
5 心理的アセスメントと心理支援の実際
(約60分)
  • アディクション臨床の経験から
  • 保健医療分野における心理的アセスメント・心理支援と、その実践
  • スクールカウンセラーのコンピテンシー

【第2部】ライブ研修

テーマ 具体的内容(予定)
1 オリエンテーション(約40分)
  • 実務5年目の認定専門公認心理師の到達目標
  • 多職種連携と公認心理師の専門性
  • 安全の確保とコンピテンシー
2 事例によるディスカッション1(約60分)
  • 倫理に関する事例
    (ブレイクアウトルームによるディスカッション)
3 事例によるディスカッション2(約60分)
  • 医療との連携に関する事例
    ~病院受診を促すときの留意点~
    (ブレイクアウトルームによるディスカッション)
4 事例によるディスカッション3(約60分)
  • 難しい局面での連携
    ~自殺リスク事例におけるチーム~
    (ブレイクアウトルームによるディスカッション)
5 専門研修Ⅱのまとめ(約40分)
  • 学んだことのシェアリング
  • 認定専門公認心理師としての自覚と今後の自己研鑽について
  • プロフェッショナルポートフォリオへの準備

3.2022年度 第1回 専門研修Ⅱ ≪開催日程≫

  • 専門研修Ⅱは、専門研修Ⅰの修了者を対象とします。
  • ライブ研修の日程をご確認の上、お申し込みください。
2022年度 第1回 専門研修Ⅱ
【第1部】 開催日 2023年3月1日(水)~3月31日(金) オンデマンド研修
期間内は、何度でも受講(視聴)することが可能です。
【第2部】 開催日 2023年4月23日(日)10:00 ~ 16:00 ライブ研修
【第1部】の全研修を履修された方のみ受講できます。
対象者
(受講条件)
「専門研修Ⅰ」修了者
定員 190 名(抽選)
申込受付期間

【受講申込期間】2023年2月1日(水)~ 2月7日(火)

受講者は受講条件(専門研修Ⅰ修了者)を確認した上で 抽選により決定し、受講の可否をご連絡します。(2/13通知予定)

【受講料納入期間】2023年2月13日(月)~ 2月19日(日)

クレジット決済にて納入してください。期日までに納入が確認できない場合は、受講申込を取り消します。

受講料

15,000円

【第1部】の受講(視聴)が確認できなかった場合、【第2部】は受講できません。 その場合も受講料の返金、別日程への振替は致しません。ご注意ください。

同内容の専門研修Ⅱ(ライブ研修)は、2023/6/4(日)、2023/6/11(日)にも開催を予定しています。

4.「認定専門公認心理師」の申請

  • 「認定専門公認心理師」の第1回申請は2023年度を予定しています。
  • 「認定専門公認心理師」の申請は、公認心理師登録後5年以上の臨床実務経験があり、かつ導入研修、専門研修Ⅰ、テーマ別研修20単位、専門研修Ⅱの修得が必要です。
  • Gルートで受験された方は経過措置が適用されます。第1回申請の際は、受験時に申告された臨床実務経験5年をもって申請を行ってください。