ご挨拶

 この度、第67回国際外科学会日本部会総会を2022年6月4日(土)に千葉市幕張メッセにて開催させて頂くこととなりました。歴史と伝統のある本会を主催することをたいへん光栄に存じます。
 国際外科学会は“すべてのメスを持つ者の会”で、外科のみならず、産婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科、麻酔科等多岐にわたる外科系全般の会で、参加医師の生涯教育と国際交流を大きな目標としております。会員は世界108カ国におよび、各国に支部会があります。日本部会は60年以上の歴史があり、本総会は若手医師の英語での発表の登竜門と位置づけられております。
 国際学会における英語での発表を最初に行う際にはたいへんな緊張とそのための準備が必要となります。日本における学術研究の発表は世界的にも十分に通用するものが多く、是非とも世界に向けて情報発信を積極的に行ってほしいと考えております。しかしながら、その最初の1歩は実際にはハードルが高いと考えている若手医師がほとんどではないでしょうか。本学会は日本国内での発表ですが、日本人Chairによる質疑のみならず、English Commentatorによる英語での発表に関する講評が行われ、自分の発表における良い点、直すべき点などを的確に指摘頂けます。その後の国際学会での発表が上達し、自信にもなると考えております。是非とも、この貴重な機会を有効に利用してもらいたいと願っております。
 稔りある総会とすべく当教室医局員が同門の支援を受け、全力で準備に当たっております。COVID-19により不透明な状況はまだ完全に収束を見ておりませんが、通常開催を目指し準備を進めております。皆様と千葉の地で熱い議論を闘わせることが可能となることを切望し、多数のご参加をお願い申し上げます。