大会長挨拶

大会長
宮内 守
(イムス佐原リハビリテーション病院)

 去る3月5日に第28回千葉県理学療法学術大会が城西国際大学にて行われました。コロナ禍の影響を受けたことでWebでの開催が続く中、対面式開催に踏み切り、さらに単位取得を実現するためにオンデマンド視聴や連動企画研修会も組み込んでの大会でありました。結果、対面参加者428名、オンデマンド配信412名合計840名の参加者を数えました。松田徹学会長はじめ準備委員の皆様のご尽力の賜であると思います。
本当にありがとうございました。
 さて、次回第29回千葉県理学療法学術大会は、当香取海匝ブロックが準備を仰せつかり、来年3月3日、国際医療福祉大学成田キャンパスでの開催に向けて準備を始めております。テーマは「点から線へ」サブタイトルとして「存在の再確認」を掲げさせていただきました。
 リハビリテーションの到達点は身体機能回復に自立が上乗せされ、さらに周囲から信頼を得ることによる「存在の獲得」であり、そこに至るまでの道のりは決して容易ではないと思います。その長い道のりを支援するには私たち個々の力だけでは及ばず、多くの仲間の連携があってようやく成しえるものではないかと思っております。
 テーマである「点から線へ」は、すなわち繋がりであり連携です。「最新情報や技術を分かち合う横の繋がり」「リハビリテーション当事者を引き継ぐ縦の繋がり」これらの繋がりが本物になることで、そこに真の役割分担が発生し、個人の役割が明確になります。この役割を全うすることで、今度は私たちの「存在」が放たれると思います。
 私達はこのような世界に既に入っており、多くの方々のリハビリテーション支援を実践しております。ここでもう一度、情報交換の重要さと、連携の優位性を再確認していただき、「点から線へ」を意識していただけたらと思っております。
 基調講演も千里リハビリテーション病院副院長の吉尾雅春先生をお招きして、リハビリテーションの真意について講演をいただく予定です。研究・臨床・生活期支援を経験されている先生でありますから、様々な体験談を交えながら、私達の支援内容についてアドバイスやヒントをくださると思います。
 また、28回大会で実施されました対面発表とオンデマンド動画視聴を引き継ぐとともに、リモート発表も加えることで、より多くの方々に参加・発表の機会を作ろうと企画しております。
 皆様の奮ってのご参加を、準備委員一同お待ちしております。