大会長挨拶

 このたび、第8回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会を2026年6月13日(土)と14日(日)に、開催させていただくこととなりました。

 AYAがんの医療と支援のあり方研究会(AYA研)はAYA(思春期・若年成人)世代のがん患者の予後の改善とサバイバーシップの向上を目指す学術団体として、2018 年に設立いたしました。設立以来、医療者、研究者、患者、家族など、さまざまな立場の人々が協働し、学術活動、教育活動、社会啓発及び人材育成等に取り組んでまいりました。

 厚生労働省の第4期がん対策推進基本計画では「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す」ことが全体目標として掲げられています。AYA世代のがん患者・経験者が直面する課題を解決するためには、社会全体の変化が求められます。第8回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会のテーマは、「AYA世代と共に社会を創る~AYA 世代がつなぐ新しい時代~」といたしました。AYA世代と共に新たな社会を描き、一人ひとりが自分らしく生きられる新しい時代を創造してくことを目指し、治療開発の推進とそれに伴う課題の明確化、若者の多様性に配慮した支援のあり方、長期的な健康管理に向けた体制づくりなど、様々な課題を取り上げ、社会に発信するきっかけとしたいと考えています。

 本学術集会においては、同じ志を持つ方々と共にこれまで積み重ねてきた実践や研究成果を共有し、AYA世代がん患者の医療と支援の発展に寄与できるよう準備を進めております。

 多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。

第8回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会
会長 富岡 晶子(千葉大学大学院看護学研究院)