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第14回日本在宅医学会・第16回日本在宅ケア学会合同学術集会御協賛のお願いについて |
各位 |
平成23年9月吉日 |
第14回 日本在宅医学会大会
大会長 服部 信孝
順天堂大学脳神経内科 主任教授 |
謹啓
時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素より当学会事業に対し格別のご高配を賜り、厚くお礼を申し上げます。
日本在宅医学会は在宅医療を評価し、展望する在宅医学を確立し、在宅患者の“生活の質”の向上を目指し設立されました。本年で設立14年を迎えま したが、その間実践医療のみならず調査研究や患者教育、生活指導を通じて社会に還元して参りました。このたび、当学会では日本の復興をテーマに震災後の被災地、原発による事象、天災、人災をうけた日本国民の現場の声を明らかとし、医療の面からのサポートを含めた実際の取り組み、科学的な観点からの解析、将来への問題点を明らかとし、復旧から復興、再生にむけた将来への新しい一歩を踏み出 すための方策を議論して参ります。参加が医師に限定しがちな学会ではなく他職間交流をおしすすめる意味でも日本在宅ケア学会と共同開催を行います。組織にとらわれず最前線で活躍している医療関係者のみならず、ITや心理学、政府、シンクタンク、海外での見聞などそれぞれの分野でのエキスパートの方々にご講演いただき実りのある会にできればと考えております。
多くの方々にご参加いただき、本会議を成功に導くために、広報活動、演者招聘費用をはじめ事業実施に関わる費用につきまして、貴社に後協賛をお願い申し上げる次第でございます。現下の厳しい経済事情の中でのお願いで誠に恐縮に存じますが、なにとぞご理解いただき、別記事業に対しご支援を賜りたく、甚だ略儀ながら書中を持ってお願い申し上げます。なお、ご協力いただきましたご寄付は会議開催費用に充当させていただき、趣意書内容と相 違なく貴社名を明記させていただく所存です。格別のご配慮を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。末筆ながら、貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。
謹白 |
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第14回日本在宅医学会・第16回日本在宅ケア学会合同学術集会 開催趣意書
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【趣意】
日本在宅医学会は、在宅医療を評価し、展望する在宅医学を確立し、在宅患者の“生活の質”の向上を目指し設立されました。本年で設立14年を迎えましたが、その間実践医療のみならず調査研究や患者教育、生活指導を通じて社会に還元して参りました。
また日本在宅ケア学会は日本在宅ケアの学術的発展と教育・普及を図り、人々の健康と福祉に貢献することを目的として設立されております。在宅医療・日本在宅ケアの対象となる患者さんは日本社会の高齢化とともに増加しておりますが、3 月11 日に東日本を襲った大震災で現地ではまさに最大の医療課題となっております。地域社会の高齢化がすすみ医療デバイドの格差も顕著な東日本では数多くの在宅患者のみならず必死にそれを支えてきた医療システムがなすすべもなく崩壊しました。日本在宅医学会、日本在宅ケア学会でも多くの会員が被災しまし た。報道による心の被災を受けた患者さんご家族も全国に広がっております。
本年のテーマは<復興>です。いまだ解決のめどがたたない原発事故は、天災のみならず人災も誰にでもおこりうることを戦後総括がなく平和に安住していた日本人に再認識させました。3.11 から繰り返される被災地での患者の方々の置かれた環境の悪化やそれにたいしての無策は報道に垣間見ることができますが、一方で電話回線がダウンした中で軍事用に開発されたインターネットが、軍隊
ではない自衛隊、さらにはcommunity、無名のボランティアとともに被災地を支えたことなど悲惨さの中に大きな可能性を見つけることもできました。医療を含めた東日本を中心とする日本の復興のためには被災地以外での地域においても他人事ではな く粛々と正しい情報収集、解釈、判断、対応を継続的に各々がそれぞれの場で取り組んでいくことが第一歩である事をわれわれは今実感しており
ます。 宮城を除く東北地方では医師一人あたりの後期高齢者死亡数(必要とされる医療供給量の指標とされる)が2010年の時点で20人以上に達しており、医療供給不足となっていますが、今回の震災はこの状況をさらに悪化させ2035年には宮城でも16人以上~20人未満に増加すると予測されています。
本学会では初めての試みとして日本在宅ケア学会との合同開催を行います。被災地のみならず全ての医療従事者が経験した震災後 1 年間を振り返り、経験を語り、在宅医療・ 日本在宅ケアをどのように実践したか、どのようにしていくことが望ましいかについて議論の場を提供し歴史に残すことができればと考えております。それによ り将来の日本の高齢者医療を含め在宅医療・ケアの問題点の
解決の手がかりを得ることができるのではと思っております。
本学術集会に特に期待すること
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東北以外の心情的被災地での在宅診療支援の変化 |
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復興に向けた在宅医療の検証 情報伝達、麻薬管理、医薬品、物流支援、人的支援、人口呼吸管理と停電、食事栄養管理、
感染対策、PTSD、 |
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地震国日本での今後の在宅医療災害マネージメント、 |
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在宅医療の質の向上のための方策、 |
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難病患者の在宅マネージメント、 |
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チーム医療をいかにマネージするかについて、 |
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病院連携 医療介護ネットワークとの連携、 |
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新情報システムの利用 情報開示と共有化、プライバシー問題解決、 |
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マンパワーの確保の方策 |
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医療者のQOL(quality of life)の維持、 |
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合併症の治療 糖尿病、腎障害、呼吸障害、 |
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在宅での死の倫理、在宅死と解剖、 |
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患者、家族、介護者の心のケア |
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医療経営 |
参加の皆様のご協力を得て、日常在宅医療・日本在宅ケアの質を向上し、患者、家族、ひいては日本国民の幸福に少しでもお役にたつことができれば幸いです。
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平成23年7月吉日
第14回 日本在宅医学会・日本在宅ケア学会合同学術集会
大会総会長 服部信孝(順天堂大学医学部脳神経内科教授)
大会長 原 礼子(慶応大学看護医療学部教授) |
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学術総会概要
1.学会名称 |
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日本在宅医学会・日本在宅ケア学会合同学術集会 |
2.学術総会長 |
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服部信孝 順天堂大学脳神経内科
大会長 原礼子 慶応大学医療看護学部教授 |
3.事務局 |
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順天堂大学脳神経内科 担当 事務局長 横山和正 / 事務 谷内理恵子 |
4.会期 |
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日程 2012 年 3 月 17 日(土)・18 日(日) |
5.会場 |
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ホテルグランドパレス 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋 1-1-1 6 |
開催計画の概要
【学術プログラム】 |
1) |
特別講演
学術シンポジウム
企画シンポジウム |
2) |
一般演題(口演、ポスター) |
3) |
ランチョンセミナー など |
【その他】 |
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懇親会
企業展示、書籍展示 |
※本大会のfull versionの趣意書ご希望の方は大会本部までご連絡ください。 |