日本超音波医学会第28回関東甲信越地方会学術集会ならびに第15回関東甲信越地方会講習会の大会長を拝命いたしました。このような、機会を与えていただいた運営委員会の委員の先生がたには大変に感謝しております。また、誠に光栄であるとともに、大変な重責であると感じております。
超音波検査は診断装置の進歩とともに着実に発展してきました。しかし、患者と検者が1対1で向き合うという検査様式は変わりません。例えば、心エコー図検査の画質や診断精度は、胸郭の構造、胸筋や皮下脂肪の厚さ、心臓と胸壁の位置関係など患者の特性に左右されますが、それだけではなく、検者の技術や経験も検査の成否に大きな影響を与えます。これが他の画像診断検査との根本的な相違点です。CTやMRIなどは撮像プロトコールが定まっていれば、得られる画像の質や精度は検者の技量に大きくは左右されませんが、超音波検査では検者が常に腕を磨き、沢山の経験を積む必要があります。今回の学術集会では、「きれいな画像・正確な計測」をテーマとしました。どうすれば、よりきれいな画像を描出できるか、正確で再現性の高い計測には何が必要かを考えたいと思います。さらに、症例報告も多く取り上げたいと考えています。
10月22日・23日の2日間、超音波検査を担う医師、研究者、検査技師・放射線技師・看護師などのメディカルスタッフの方々にお集まりいただいて、熱心にディスカッションができる場を作りたいと考え、鋭意準備しております。シンポジウム、特別企画、講習会、一般演題、新人賞、セミナーを通して、研究成果や経験した症例を多くの参加者と共有していただけますように期待しております。
皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げるとともに、学術集会への多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げております。 |