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日本小児心電学会
会員、幹事、事務局の皆様、ご協力いただきました皆様へ

 謹啓 師走の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
この度は、第24回 日本小児心電学会 学術集会の開催にあたり格別のご高配・ご支援を賜り誠にありがとうございました。
 全国から予想を超える多くの方々にご参加をいただき、有意義な学術集会・市民公開講座を開催することができましたのは、ひとえに本学会開催の趣旨に御賛同いただき、ご協力、ご援助をいただいたおかげと、スタッフ一同、深く感謝いたしております。
70演題を超えるほんとうに多くの演題をご発表いただき、有意義なディスカッションを通して、重要な情報を共有することができました。
 ランチョンセミナーでは、自衛隊中央病院 循環器内科の森仁先生に、『小児領域における除細動器治療とS-ICDの可能性』について、岡山大学病院先端循環器治療学講座の西井伸洋先生に、『先天性疾患患者におけるデバイス療の有効性について』と、小児領域における応用と重要性などについて幅広くご講演いただきました。
 教育講演では、愛知県済生会リハビリテーション病院の長嶋正實先生に、『心電図波形の基礎の基礎』をご講演いただきました。心電図の原点から、成り立ちそして応用へと、ほんとうにためになる貴重なお話をしていただき、あらためてもっと深く勉強しないといけないと思いました。愛媛からは、学生や研修医も多く参加させていただきました。ほんとうにありがとうございました。
 本学術集会を節目に埼玉医科大学国際医療センター小児心臓科の住友直方先生がご退任され、新たに筑波大学小児内科学の堀米仁志先生が新代表幹事に就任されました。長年にわたり代表幹事をつとめられた住友先生の本学会へのご尽力に敬意を表し、この場をおかりしてお礼を申し上げます。次世代に向けて『心電図からわかること』と題してメモリアルレクチャーを拝聴し、先生が積み上げられてきた宝箱の中から大切な心電図の具体例を示していただき、まさに本学会の宝ものになりました。
 市民公開講座では、一般市民、患者さん、学校関係者、医療関係者が集い、会場は満員となりました。松山市消防局の北岡和高氏からは、「早い通報」、「その場に居合わせた方の応急手当」が救命のための共通点であると、消防からのメッセージをいただきました。桐田寿子さんからは、明日香ちゃんへの思い、そしてそれを乗り越えてASUKAモデルへの思いを教えていただき、その当時のさいたま市教育委員会教育長の桐淵博先生からは、すぐにやる! だれもがやる!みんなでやる!と、ASUKAモデルと救命教育の普及と、みんなの心構えをについてご講演いただきました。愛媛県の教育現場、愛南町立城辺小学校の木原要子元校長先生からは、「元気に登校」「元気に下校」、危機管理のなかでチームによるシミュレーションの重要性について熱くお話していただきました。子どもたちの命を突然死から守るために、なにができるのか、なにをするべきなのか、みんなで考える貴重な機会になりました。

 みなさま、ほんとうにありがとうございました。心より感謝申し上げます。愛媛のスタッフ一同、微力ながらもこれからも力を合わせて歩んで参りたいと思いますので、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
 師走になり、今年も残すところ1か月になりました。今年も一年お世話になり、ありがとうございました。みなさま、よいお年をお迎えください。

謹白
第24回日本小児心電学会学術集会 会長 檜垣 高史 
(愛媛大学大学院医学系研究科 地域小児・周産期学講座)
 

 第24回日本小児心電学会学術集会を2019年11月29日(金)~30日(土)に、リジェール松山(愛媛県松山市)で開催いたします。
 メインテーマを、『子どもの心電図を学ぶ~原点から発達・応用そして未来へ~』 とさせていただきました。
 心電図は1903年にオランダの生理学者 Willem Einthovenによって発明されました。医学の進歩によりいろいろな医療技術が開発されていますが、心電図検査は、負担が少なく、得られる情報量が多い一般的かつ重要な検査です。鮮明な波形が得られると、その曲線の意味を知りたくなるところですが、原点に立ち返り、心電図の成り立ちや、子どもが成長するように発達する心電図を深く学びたいと思い、長嶋正實先生に「教育講演」をお願いしました。
 心臓の電気現象を詳細に評価できる臨床電気生理学,カテーテルアブレーションの出現により,不整脈の診断と治療が一層の発展を示すことになりますが、12誘導心電図を判読するにおいても、心内心電図から得られる情報を学ぶことにより、さらに理解は深まるものと思われます。この度、本学会の発展にご尽力された代表幹事の住友直方先生が退任されます。「記念講演」をお願いさせていただきました。将来を引き継いでいくべき若手医師へのご指導をお願いいたします。
 ペースメーカ植え込みに始まるデバイス治療も急速に進歩しており、1980 年代 には植込み型除細動器(ICD),2000 年からは心室再同期療法(CRT),(CRT-D)などが使用されるようになり,さらには、皮下植え込み型除細動器(S-ICD)が登場し、より治療適応が広がり、より低侵襲で将来につながる治療をめざすべき小児においては極めて重要な治療戦略のひとつになるものと思われ、特別講演、ランチョンセミナーを設けました。新しい情報を共有していただければ幸いです。
 また、学校現場における子どもたちの突然死予防は小児循環器医にとっては最重要課題のひとつです。ASUKAモデルの桐田寿子氏、桐淵 博先生をお招きして、市民公開講座を企画いたしました。
 原点から発達・応用へと、広く多岐にわたる分野ではありますが、子どもたちの心臓の電気現象について、幅広く、熱く議論していただければ幸いです。スタッフ一同、皆様と愛媛でお会いできることを心からお待ちいたしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

第24回日本小児心電学会学術集会 会長 檜垣 高史 
(愛媛大学大学院医学系研究科 地域小児・周産期学講座)