このたび第21回日本小児心電学会学術集会を名古屋市で主催させて頂くことにあたり、大変光栄に存じ、皆様方にご挨拶申し上げます。会期は平成28年11月18日(金曜日)から19日(土曜日)、交通の便のよい名古屋駅前の「ウインクあいち」にて開催させて頂きます。本年度の学術集会のテーマは「脱分極から再分極　生理的変調から病的変調まで」とさせて頂きました。
　毎年演題数が増加傾向となっている本学会ですが、一般口演では幅広い分野において活発な討論が行われるよう準備を進めております。
なお特別講演は日本医科大学大学院医学研究科循環器内科教授の清水渉先生に遺伝性不整脈における脱分極と再分極の病的変調についてご講演をお願いしました。また、教育講演として大分大学医学部医学教育センター教授の中川幹子先生に二次性徴によって変調される脱分極と再分極について、性差を含めてお話し頂く予定です。さらに不整脈原性基質を理解するという視点から、京都府立医科大学大学院医学研究科細胞分子機能病理学教授の田中秀央先生に「機能分子イメージングから探る不整脈の発生機序」というタイトルでミニレクチャーをお願いしております。
　尾張徳川家のもと、その基礎を築き、悠々と繁栄を遂げてきた名古屋には独特の文化（心電学でしょうか）が根付いています。伝統を大切にしながら工夫を凝らし、様々な分野で「何かをつくる」ことが得意な街です。今回、全国の武将隊ブームのさきがけとなった「名古屋おもてなし武将隊」にかわり「名古屋しんでんず判読隊」が学会場で皆様をお出迎えし、集会では新たに「何かをつくる」を期待いたします。
　どうぞ心地よい洞調律で、秋の名古屋をお楽しみください。