第20回日本小児心電学会学術集会を2015年11月27〜28日に静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」で開催します。第20回という記念大会が静岡で開催されることとなり大変光栄に思います。小児心電学の数多くの分野における積年の飛躍的な進歩を振り返ると非常に感慨深いものがあります。とくに、遺伝性不整脈、デバイス、アブレーションの分野については目を見張るものがあります。そしてこのような専門性の高い領域も、小児期特有の発達や自然歴、あるいは先天性心疾患についての幅広い知識に裏付けされ、かつフィードバックされていく必要性も生じてきたと感じています。そのような思いから、今回のメインテーマを、「幅広く高度で奥の深い小児心電学」としました。
毎年演題数が増加傾向となっている本学会ですが、今年は史上最多数の応募が寄せられました。会長要望演題、一般口演のほか、ポスターセッションを設け、いずれも活発な討論が行われるよう準備しております。
そのほかにも、様々な分野や年代の皆様に楽しく参加して頂けるような企画を考えると、非常に欲張ったものになりました。特別講演を著名な2人の先生方、滋賀医科大学 呼吸循環器内科 堀江 稔 教授、東京医科歯科大学 難治疾患研究所 生体情報薬理分野 古川哲史 教授にお願いしました。第1日目の夕方、「しぞーか横丁Appetizer」の後に開催されるディベートセッションでは、「無症候性のWPW症候群・期外収縮に対するカテーテルアブレーションの適応」、「乳幼児期の頻拍性不整脈に対するカテーテルアブレーションの適応」という2つの主題について、Pro/Con形式で熱い討論を展開して頂く予定です。
さらに、学術集会2日目の最後にサテライトミーティング「学校検診ワークショップ」を開きます。学校検診に関心のある若手を含めたすべての先生方、特に静岡県内で学校検診に携わる開業医を含めた一般の小児科、内科の先生方や検査技師さんにもひろくご参加頂き、心電図所見と実際の臨床との関連性や、ピックアップ・フォローアップの基準などについて、アナライザーシステムを利用した双方向性の講義形式で進め、皆様の理解を深めていきます。学会会員の方々には1日目から通しでご参加頂くことが可能ですし、会員以外の方々も2日目土曜日の午後だけでも気軽に参加できるようご提案しております。
1日目の夜は学会会場から懇親会場:旧徳川慶喜邸「浮月楼」まで皆様をバスでお送りします。今回も静岡の上質な日本酒と海の幸、山の幸を楽しみながら情報交換して頂ければうれしく思います。
晩秋は富士山が最もきれいに見える季節です。会場は10階にあり、天候が裏切らなければ美しい眺望が楽しめます。沢山の方々のご参加をお待ちしております。 |