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 このたび、平成27年6月26日(金)・27日(土) の両日にわたり、第54回日本小児股関節研究会を東京慈恵会医科大学の構内にて開催させていただくことになりました。伝統あるこの会を主宰させていただくことに大変な光栄と重責を自覚するとともに、皆様を私どもの大学にお招きできることにこの上ない喜びを感じております。
 小児股関節に関連するさまざまな問題には、古くより類似した議論が繰り返されてきたものも多く含まれています。しかし、それぞれの領域では、長年の研究にもかかわらずいまだに病態が明確にされていないもの、ここ数年で疾患に対する考え方が大きく変化しつつあるものなど、さまざまな現状が見てとれます。議論を適確に発展させていくためには、各領域における研究の現状をしっかりと把握した上で、今、議論すべきポイントを明確にすることが重要であると考えます。今回の研究会で、いくつかの領域における「今!やるべきこと!」が少しでもクリアとなればと考えております。
 招待講演には台湾からProf. Dr. Jih-Yang Koをお招きし、同国におけるDDHの診断や治療の現状についてお話しいただきます。教育研修講演としては我が国におけるDDH検診とペルテス病における現状と課題を解説いただきます。また、小児股関節における 「今!やるべきこと!」を話し合うパネル企画として、1) DDHという用語の問題 (特別企画)、2) 不安定型大腿骨頭すべり症の診断と治療 (パネル座談会)、3) 脱臼治療歴のない高度DDHへの対策 (パネルディスカッション&特別展示)、を取り上げました。それぞれのテーマについてホットなディスカッションが展開されるものと期待しております。
 東京は何度も足を運んでおられる珍しくない街かとは思いますが、新橋~虎ノ門~愛宕山~芝公園といった界隈には新旧さまざまな魅力的スポットが散在しております。研究会で熱く勉強していただくとともに、セッションの前後や合間には大学周辺で楽しいひとときを過ごしていただければと思います。

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