第68回NPO法人日本口腔科学会学術集会
 
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 日本口腔科学会の第68回学術集会を東京で開催するにあたりご挨拶申し上げます。本年は、本学会前身である歯科医学懇話会が大正2年(1913年)に発足して以来、101年目ということで新しい1ページが始まります。歴史ある本学会の学術集会を口腔病理部門で担当させていただくのは、第60回の亀山洋一郎教授に続きまして2回目であります。この度、私どもの講座でお世話させていただくことは大変に名誉なことであり、この機会を与えていただいた学会役員の先生並びに会員諸先生に感謝申し上げます。本学会は長い歴史を持ち、昭和13年に日本医学会に第31分科会として登録され、我が国の口腔科学に関する研究の幅広い総合的な情報交換の場なっております。これまで、先輩諸氏のご努力により、口腔科学の理論およびその応用に関する研究の発表、会員相互の知識の交換と研鑽、ならびに関連学会との連携協力をおこなうことで口腔科学の発展を促進し、我が国の学術の発展に寄与してまいりました。
 次年度は次の100年をめざすスタートとして学術集会のテーマに”口腔科学の新世紀“を掲げ、大会の企画運営に構想を巡らせているところでございます。
 プログラムの特別講演といたしまして、時代小説作家で現役の歯科医師として医療に携わっておられる上田秀人先生にご講演をお願いいたしました。また教育講演には、IgA J-chainの発見者で粘膜免疫の大家として著名なJiri Mestecky, 教授に粘膜免疫とIgA腎症について、さらに光触媒技術の開発者である藤島昭教授をお迎えして光触媒技術の医療への応用についてご講演をいただく予定です。本大会の運営につきましても、大学や病院の所属を超えて各分野のエキスパートにご参加をいただき、鋭意準備を進めております。是非、多くの皆様にご参加いただき、新世紀の扉を共に開いていただきたいと存じます。