歴史と伝統ある日本神経放射線学会の第40回大会を主催させていただくことを大変光栄に思っております。本学会は1972年に第1回大会が行われました。当初は東京の野口英世記念会館で行われ、神経放射線科医、脳外科医、神経内科医など神経疾患の画像診断にかかわる方々が診療科の垣根を越えて集まりました。本会は一会場で行われる学術講演と活発な討議をその特徴とするユニークな学術会議であります。1988年からは開催場所を年毎に変え、地方での開催も多くなりましたが、単一会場での発表様式はずっと守られてきました。今回の開催に当たりましても、一会場での口演発表と充実した討論の場を設けていきたいと考えております。
さて、本学会のテーマを「Neuroradiology－知と未知のあいだ」としました。何か大げさなテーマのようですが、これだけ広範囲に発展してきました神経放射線医学の分野です。既知の事象でも参加者それぞれに未知の部分もきっとあるでしょう。皆様の知識の補充に役立つよう教育講演も設定する予定です。また既知の知識を持ち寄り、より高い未知への挑戦もあるかも知れません。活発な討論の中で、参加者の皆様の知識が少しでも増えるよう、そして新しい研究テーマや方向性が学会員の頭にふと浮かぶ機会となるような、そんな学会を皆様とともに目指したいと思います。
品川の交通便利な場所で開催いたしますので、「アフターファイブ」（5時に終わるとは限りませんが）も十分楽しんでいただけるのではないかと思っております。なにとぞ多くの先生方にご参加いただき、さらなる学会の発展と学会員相互の交流を深めていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
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