このたび、第42回日本頭頸部癌学会を2018年6月14日(木)から15日(金)の2日間、東京西新宿の京王プラザホテルにおいて開催させていただくこととなりました。歴史と伝統を誇る本学会は、先の1993年に海老原敏国立がん研究センター東病院名誉院長のもとで、同じく京王プラザホテルにおいて開催させていただいておりますが、再び担当させていただく機会を頂戴し、役員はじめ会員の皆様に心より感謝を申し上げますとともに大変光栄に存じております。
本学会のテーマは「調和と進歩」といたしました。頭頸部がんの治療は集学的治療とされていますが、診断技術の進歩や低侵襲・機能温存手術の開発、高精度の放射線治療の普及、薬物療法の開発など、その内容は時代とともに大きく変貌を遂げてきました。治療が多様化するなか治療完遂のための支持療法も重要となっており、他診療科やメディカルスタッフとのより緊密な連携体制の構築が求められています。頭頸部がん診療にかかわるそれぞれの分野における取り組みや開発を融合し、頭頸部がん診療の進歩につなげていくことを期待して本テーマと致しました。
本学会の特徴は頭頸部がんの診療、研究に携わる耳鼻咽喉科、頭頸部外科、歯科口腔外科、放射線科、形成外科の他、外科、内科、病理学など、幅広い専門家が参加した学際的な学術団体であることです。これは、臨床面、研究面の進歩に伴いさまざまな領域の専門家が集まる学会に発展した結果であり、今後は医師以外の他職種の方々が広く参加できる学会に変化していく必要があると思います。
実りある学会になるようスタッフ一同、英知を結集し準備を進めているところです。シンポジウム、教育講演、学術セミナー、海外演者の講演などを企画しております。例年通り、学会前日の6月13日(水)午後には、第9回教育セミナーも開催する予定です。
是非、多くの会員の皆様にご発表、ご参加いただき、活発に討議できることを願っております。
|