第33回日本受精着床学会総会ならびに学術講演会を担当させていただくことになりました国際医療福祉大学病院の栁田薫です。この度のご指名は大変光栄なことと受け止めております。また、大変な重責でもあり、慎重に準備をしていく所存でございます。
　本学術講演会のテーマは『融合と調和が創る未来』とさせていただきました。日本受精着床学会では多くの先達が、研究に取り組み、臨床を実践し発展させてきた歴史があります。ひいては、生殖医学、生殖医療の発展にも大きな貢献をしてきました。そして、私たちは、研究と臨床の成果を積み重ねながら、次の革新的な治療へとステップアップを目指さなければなりません。生殖医療、特にARTは基礎分野の研究がその発展に重要です。基礎研究と臨床の融合を促進し、生殖医療に必要な産婦人科医、泌尿器科医、看護師、胚培養士、カウンセラー、コーディネーター間の調和を以て未来の生殖医療を目指したいと考えました。
　第33回目のこの学術講演会が、さらなる発展を目指して挑戦する生殖医療に携わるたくさんの関係者が集い、生殖医療の飛躍に貢献し、ひいては多くの患者様に貢献できるような学術講演会となることを強く願っております。ご支援いただけますようよろしくお願い申し上げます。