このたび、第34回日本骨形態計測学会を開催させて頂くことを大変光栄に存じます。
第34回日本骨形態計測学会は、平成26年6月12日(木曜日)から14日(土曜日)までの3日間にわたり、札幌芸文館にて行われる予定です。
本学会は、運動器である「骨」を形態学と骨形態計測学、そして近年では画像イメージングの様々な手法を用いて解明し、その臨床および基礎研究成果の情報発信の場として機能して参りました。骨の研究は、基礎・臨床研究が比較的近接しているとともに、生活習慣病、腎疾患、加齢および代謝性疾患などの分野を跨いだtransdisciplinaryな学問領域に発展しております。本邦における超高齢化社会を考えますと、歩く、走る、といった日常の健康的な運動を維持することはとても重要であり、骨粗鬆症といった骨・関節疾患は無論のこと、他の基礎疾患との関連性についても考慮する必要があると思われます。第34回本会におきましては、そのような骨の研究・臨床のさらなる発展をめざして、多くの皆様方にとって有意義な 会になるよう努力して参りたいと存じます。
しかし、その一方で、次世代を担う、より多くの若手研究者・臨床医のご参加が熱望されていることも事実です。従って、第34回本会では、骨形態計測学のさらなる発展と、今後、将来を担う次世代の先生方への希望を託しまして、主題テーマを「骨形態計測学の発展をめざして -次世代に架ける橋-」とさせて頂きました。若手研究者・臨床医の先生方が参加されやすい、また、実りあるものにしてゆくよう企画および鋭意努力して参りたいと思います。
今回は、1979年に高橋栄明先生が骨形態計測ワークショップとして本会を開催されてから、初めて、北の大地、北海道で開催されることになります。北海道の6月は涼しい風が吹く季節で、さわやかな天候にも恵まれた時期です。あらためて、全国から多くの先生方をお招きしまして、札幌市で本学会を開催させて頂けることを大変光栄に存じております。
全国からの多くの皆様にお会いできますことを心よりお待ちしております。 |