第33回日本骨形態計測学会を平成25年7月4日(木)~6日(土)にアクトシティ浜松で開催します。 動物(動く物)は体を動かすための器官、運動器を有し、脊椎動物では骨は運動器の主役に位置付けられています。この分野の研究は分子生物学から力学にいたるまで広い領域が関連し、実臨床においても骨粗鬆症をはじめ、代謝性骨疾患、系統疾患、骨折、加齢と関連し、近年では関節症との関連も論じられるようになりました。「骨」は基礎、臨床を通して多くの分野が関連する学際領域であり、研究、臨床の発展には学際的交流が不可欠です。骨形態計測学会は1979年の第1回骨形態計測ワークショップ(高橋栄明先生)がその始まりで、運動器としての骨の形態と定量的計測にこだわりのある研究者、臨床家に討論の場を提供してきました。
浜松市は車や楽器など物作りの町です。また、静岡県は多くの製薬会社が研究所を置く日本の創薬の拠点で医薬品、医療器具の生産額が全国一です。歴史的に浜松は徳川家康が青年時代を過ごした土地です。浜松城は出世城とも呼ばれ、家康の若いころの生活がわかる資料が展示されています。学会場のすぐ北には浜松楽器博物館があり、年代物の楽器や世界各地の民族楽器を楽しむことができます。学会の合間に訪れてみてください。
先人の歩んだ道をたどり、積み上げられた知識と技術を学び継承しつつ、新しい視点で見直し未来への躍進を模索する学会にしたいと思います。皆さまの参加をお待ちしています。 |