第13回日本薬物脳波学会学術集会を2010年6月4日(金)と5日(土)の両日,大山ロイヤルホテル(鳥取県西伯郡伯耆町,米子市近郊)にて開催させて頂くことになりました。
近年,中枢神経作用薬の開発はますます盛んになっていますが,たとえば新規抗精神病薬については,臨床症状に対する効果のみならず,脳機能の一指標である認知機能におよぼす影響の評価が重視されるに至っています。グローバル治験の中に神経心理検査が組み込まれるようになってきていることは,その流れを反映したものと考えられます。しかし,神経心理検査は行動指標に依拠するため,必ずしも認知機能と結びつかない運動速度などがその成績に影響を及ぼすなど,得られた結果の解釈が困難な場合もめずらしくありません。そのような理由から,脳波に限らず,神経機能画像法などを用いて,薬物による脳機能への影響を検証することは,今後とも重要視されることと思われます。
本学会の特徴は,比較的少人数ながら,中枢神経に関わる様々な領域の方々の参加を得て,肩肘張らずに学際的な議論が行える点にあると考えております。また,第13回学術集会が開催される大山は伯耆富士とも称される名峰の一つであり,地ビールと地産のハム,ソーセージなどによるウエルカムパーティを予定しております。そうした懇親の場におきましても,活発な意見交流を通じて,皆様の今後のお仕事の発展につながれば幸いと考えております。
ぜひ,お誘い合わせの上,多くの方のご参加をお願い申し上げます。 |