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この度,第25回日本未病システム学会学術総会長を仰せつかりました東京慈恵会医科大学の吉田博でございます。会場である東京の神田神保町にある一橋講堂は福生前理事長が開催した第20回学術総会と同じ施設であり、今年度から理事長に就任しております私にとりましても感慨深く思います.本学会のテーマは,「健康長寿を求めて - チームワークが躍動する未病の世界 -」です.医療のレベルにおいては多職種が連携するチーム医療が益々重要視されていますが,未病の世界においても同様であり,自助,共助,公助の観点からも様々な社会資源と人々が連携して取り組むことで未病への十分な対応が進むと考えられます.2018年1月の日本の人口推計によると高齢化率は27.8%であり、2025年以降は高齢者1 人を現役世代(15~64 歳)2人未満で支える時代が到来します。このような背景から健康長寿の実現については論を俟ちません。また、本学会では医師部会,看護部会,薬剤部会,臨床検査部会,栄養部会,東洋医学部会,歯科部会,メンタルヘルス部会,運動部会,機能性食品部会,疫学情報部会など多くの部会と地方会・支部会などが活動しています.各部会等の取り組みを共有することで,チーム未病としての展開が期待されます.
 プログラム委員長の飯島勝矢教授(東京大学)をはじめプログラム委員の先生方のご協力によって興味深いプログラムが設定されています。東京慈恵会医科大学の近藤一博教授から「疲労とストレスと未病」について、国立がん研究センター研究所の落谷孝広主任分野長からは「がんと未病:体液マイクロRNAによるがん早期発見」について、東京大学大学院の阿部啓子特任教授から「 機能性食品の健康評価ツールとしての未病マ-カ-の開発」について、合わせて3つの特別講演のプログラムがあり、未病の管理・診断に示唆に富むご講演を伺えると期待しております。また、幅広い分野に関連する教育講演が5題とともに、7つのシンポジウムと1つのワークショップが企画されています。そのなかには運動部会、メンタルヘルス部会、薬剤部会、臨床検査部会など部会企画のシンポジウムの他に、「未病専門指導師の社会的役割と将来展望」をテーマにしたシンポジウムも企画されており、今後の未病専門指導師の活躍が実感できる内容になると思います。ワークショップは機能性食品部会からのユニークな企画であり、今後の学術総会の企画に新たなるインパクトになると思います。その他、共催企画としましては6つのランチョンセミナーや多くの企業展示など、関係各位のご協力に心より感謝申し上げます。尚、一般演題はポスター形式による発表となりますが、登録された抄録の事前評価によって優秀演題の候補演題が選出され、その演題は口演形式で発表いただき、座長による評価と合わせて総合評価の結果、閉会式の際に優秀演題賞が授与されます。さらに学会誌(2016,2017年)の原著論文やプロシーディングのなかから優秀論文賞が発表されます。
 今年8月には、皆様のご尽力のお蔭で未病医学標準テキストが発刊され、日本未病システム学会の益々の発展が大いに期待されます。幸福な長寿を楽しむ社会の実現に向けて未病に取り組み,多くの皆様が本学会にご参加,ご発表されますことを心よりお待ちしております.

第25回日本未病システム学会学術総会
大会長 吉田 博
(東京慈恵会医科大学付属柏病院 中央検査部 教授)
 
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