放射線治療の高精度化はめざましいものがあります。ターゲットに必要な線量を照射し、リスク臓器の線量を耐容線量以下に抑えるという、放射線治療の理想は達成しつつある感すらあります。しかし、このためには大量のヒューマンリソースと経費が必要となってきます。米国に比較して、放射線治療に供される費用が貧弱でかつヒューマンリソースが不足している本邦では、限られたマンパワーで高精度放射線治療を行わなければならない現状です。
経済状況の悪化と医療費の際限のない増加にともない、米国ではすでに放射線治療にかかる経費も削減が始まっており、本邦でも今後これらの点を考慮する必要があると考えられます。
本研究会では、放射線治療の高度化はもちろんですが、より簡便にすなわちより安価に高精度放射線治療を行う方法に関して焦点を絞って検討したいと考えております。
多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。
平成25年5月吉日 |