第36回日本看護科学学会学術集会
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モーニングセッション1:南 裕子先生

  1965年高知女子大衛生看護学科卒。72年ヘブライ大公衆衛生学修士課程修了。73年高知女子大助教授,82年カリフォルニア大学サンフランシスコ校看護学部博士課程修了,同年聖路加看護大教授。93年兵庫県立看護大学長。2004年兵庫県立大副学長,08年近大姫路大学長を経て,11年より高知県立大学長。99-05年に日本看護協会会長を務め,専門看護師・認定看護師制度を確立。05年国際看護師協会(ICN)の日本人初の会長に就任。同年日本学術会議会員となり,06年看護学分科会委員長に就任。本分科会を通じて高度実践看護師の制度や教育,看護師の裁量権拡大について提言。看護師の専門性の拡大に向けて努めている。1995年阪神淡路大震災を契機に、日本災害看護学会を樹立し、その後世界災害看護学会設立に寄与する。災害看護学の確立と発展に尽力している。11年には第43回フローレンス・ナイチンゲール記章を受章。
主な著書に,『看護における研究』日本看護協会出版会(2008年)、『実践オレム─アンダーウッド理論 こころを癒す (アクティブ・ナーシング)』(2005年)講談社など多数。
     

モーニングセッション2:川嶋みどり先生

  1951年日本赤十字女子専門学校卒業.
日本赤十字社中央病院勤務を経て、82年健和会臨床看護学研究所所長、03年日本赤十字看護大学教授、06年同大学看護学部長、同看護実践・教育・研究フロンティアセンター長を歴任2011年より 同名誉教授
07年第41回フローレンス・ナイチンゲール紀章受賞.
看護技術や看護の歴史からチーム医療論まで、幅広い看護の研究と教育を行う。
主な著書に、『看護の自立』(1977)、『看護の時代シリーズ:看護技術の現在 看護の技術と教育、今、病院看護を問う』勁草書房(1994ー2002)、『キラリ看護』医学書院(1997)『看護技術の基礎理論』ライフサポート社(2010)、『看護の力』岩波新書(2012)など多数.現在、社)日本て・あーて、TE-ARTE推進協会代表.
     
 

モーニングセッション3:近藤潤子先生

  天使厚生短期大学厚生科卒業後、米ボストンカレッジ看護学部修士課程を修了。帰国後は天使病院に勤務し保健指導部部長として妊産婦、乳幼児の保健指導、地域ケアを先駆的に行った。その後、聖路加看護大学教授として日本初の私立大学大学院修士課程の設立に尽力。海外においては、エジプトの看護教育発展のために教育施設・教育プログラムの拡充にJICA専門家として29年間貢献。ICM(国際助産師連盟)では1999年から2002年までアジア太平洋地域代表、引き続き2008年まで同代表並びに理事を務め、世界の母子保健の推進に貢献。2007年から日本助産評価機構の設立・運営に参画し、専門職大学院の認証評価、助産師教育、助産所、助産師実践能力の第3者評価事業の監事の責務を負っている。『看護教育カリキュラム―その作成過程』医学書院(1988年)、『看護研究‐原理と方法』(2010年)の翻訳(医学書院)など多数。
現在、学校法人天使学園理事長、天使大学大学院特任教授。
     
 

モーニングセッション4:小玉香津子先生

  1959年東京大学医学部衛生看護学科卒業。
同学科基礎看護学講座 講座員、84年神奈川県立衛生短期大学教授、91年日本赤十字看護大学教授、99年名古屋市立大学看護学部教授 看護学部長、聖母大学教授 学部長を歴任した。この間を通じ、フローレンス ・ナイチンゲールの著作研究に従事する。 ナイチンゲール著作集全3巻の翻訳(現代社)で、第14回日本翻訳文化賞を受賞。他に、ヴァージニア・ヘンダーソ ンの著作『看護の基本となるもの』(日本看護協会出版会)、『看護婦のジレンマ』(国際看護婦協会編纂)、ルーシー=リジリー=セーマー著の『看護の歴史』などの翻訳、研究、執筆は多数にのぼる。
     
 

モーニングセッション5:清水嘉与子先生

  東京大学医学部衛生看護学科卒業。
関東逓信病院看護婦長を経て東京大学医学部教官、1980年から厚生省医務局看護課長を歴任。1989年参議院選挙で初当選後、自由民主党社会部会看護問題小委員長として「看護婦不足の解決に向けての提言」をまとめ「看護の日」「看護婦等人材確保法」「男性保健師の誕生」等を実現。2001年保助看法一部改正にて看護職の名称を「師」で統一することに尽力。国民生活調査会理事として「高齢社会対策基本法」を議員立法で成立。労働政務次官、文教委員長、環境庁長官、少子高齢社会に関する調査会長を歴任。2008年年4月日本訪問看護振興財団理事長に、2009年5月国際看護交流協会理事長に就任。2009年6月から2013年7月まで日本看護連盟会長。主な著書に『私たちの法律・保健婦助産婦看護婦法を学ぶ』日本看護協会出版会(1992年)、『循環型社会づくりと医療廃棄物』日本看護協会出版会(2001年)、『看護・介護法令ハンドブック』医学書院(2004年)など多数。
     
 

モーニングセッション6:稲岡文昭先生

  6年余の精神科看護経験後、1967年から2年間「日米交換看護師研修制度」にて渡米。70年再渡米、地域総合精神保健センターで勤務するかたわら「ニューヨーク市立リーマン大学看護学部」、「コロンビア大学大学院看護学部地域精神看護学科」で学士号、修士号修得。卒後、同センターでCNSポジッション獲得。多くの理論家と出会い現在に至るまで交流。82年国立公衆衛生院看護学部就任、87年「看護者の燃えつき現象の解明」の研究で国立公衆衛生院より公衆衛生博士号を授与。
 86年日本赤十字看護大学開設、学部長など歴任。00年日本赤十字広島看護大学創設し初代学長として就任、08年退任、14年まで特任教授として従事。 87年から14年間、日本看護科学学会理事として副理事長など歴任。91年「日本精神保健看護学会」設立。95年から6年間、学位授与機構の専門委員及び文部省設置審議会専門部会委員、03年から2年間、文部科学省看護学・保健学視学委員を担当。
主な著書は、「人間関係論―ナースのケア意欲とよりよいメンタルヘルスのために」日本看護協会出版会(1995年)、「精神看護」文光堂(1996)、「ワトソン看護論-ヒューマンケアリングの科学」医学書院(2014年)など。
参加者(ファシリテーター、若手看護者)に一読して頂きたい文献
・「看護の叡智」日本看護科学学会学誌(第16巻第2号、pp1-10)
・「研究発表・研究公表時の倫理的配慮と研究者の倫理」看護研究(第34巻第2号、pp35-40)
・「21世紀に生きる赤十字看護の独自性と多様性」日本赤十字看護学会誌(第4巻第1号、pp1-7)
     
 

モーニングセッション7:川村佐和子先生

  1961年 東京大学医学部衛生看護学科卒業、86年医学博士(昭和大学)を取得。大学卒業後は横浜市衛生局戸塚保健所に勤務。その後三鷹市役所衛生課を経て、65年から東大医学部保健学科疫学研究室に勤務する。研究のためにかかわった中島病院で、スモン病の患者と出会い、制度化される前の訪問看護活動を始める。その後、都立府中病院、都立神経病院、東京都神経科学総合研究所を経て、91年から東京医科歯科大学教授、その後、都立保健科学大学、青森県立大学の教授を歴任する。現在、聖隷クリストファー大学教授。神経難病患者への支援の実践と研究を重ね、72年の難病対策要綱の策定に貢献、患者とともに日本難病看護学会を創設するなど、難病患者を支える体制づくりの大きな力となった。学術面では、日本難病看護学会代表理事、日本看護管理学会副理事長、日本看護科学学会理事、日本在宅看護学会理事長などを歴任される。『筋・神経系難病の在宅看護―医療依存度が高い人々に対する看護』など、著書多数。