第２４回日本レーザー治療学会をお世話させていただくことになりました、東邦大学医療センター佐倉病院麻酔学教室准教授の井手康雄です。大変光栄に存じます。本学会はレーザー光の生体への効果を活かす低反応レベルレーザー療法について基礎・臨床の両面から研究を行うことを目的としています。低反応レベルレーザー療法（LLLT）はペインクリニックの領域においても広く普及してはいますが、その効果についてはまだともすれば疑問視されがちではあります。しかし、基礎研究において低反応レベルレーザーの効果は、すでに多くの報告があります。また、臨床においても二重盲検試験によりその有用性を確認する報告がいくつも見られます。
　今回のテーマを「EVIDENCE　BASED　LLLT」と致しましたのは、ともすれば疑問視されがちなLLLTの効果について、EVIDENCEに基づく臨床治療・基礎研究を改めてまとめることで、我々自身がどのように治療を行えば有効性が高まるかという点を再認識してゆくことがLLLTの未来に必要だと思うからです。LLLTは、抗血小板療法が普及してゆくと予想される将来においてブロック療法の後にその臨床的立場を引き継ぐべき治療法であります。EVIDENCEに基づく治療を行うことは、LLLTの未来に必要と同時に患者さんの負担を減らすことにもつながると考えます。さらに治療効果を向上させる薬剤との併用なども検討されるべき将来の課題と考えています。
本学術集会では、臨床におけるペインクリニック、整形外科、皮膚科、形成外科、歯科、等各分野、及び基礎分野における「EVIDENCE」についてのシンポジウムでどなたでも安全かつより有効な治療法についてのご理解を深めていただければと考えています。また、今回よりレーザー治療認定医制度が開始されることが決定しており、関連した特別講演を企画しました。
　会場は海浜幕張駅のすぐ前にあるクロスウェーブ幕張とさせていただきました。
海浜幕張は東京駅からの利便性もよく、東京ディズニーリゾートとも近くご家族とご一緒においでいただいて楽しんでいただければ幸いと存じます。