この度、第25回日本産業ストレス学会を、2017(平成29)年12月8日(金)、9日(土)の2日間にわたり、静岡グランシップにおいて開催させていただくこととなりました。 日本産業ストレス学会は、1993(平成5)年12月に東京で第一回大会を開催して以来、今回で25回目となり、4半世紀という節目の年に伝統ある本学会を主催させていただけることを誠に光栄に存じます。
昨今、労働者を取り巻く環境は産業構造の変化、働き方の変化、少子高齢化や共働きの世帯の増加など大きく変化しています。このような環境の中で、仕事やそれ以外のストレスに起因すると思われるメンタルヘルス不調などの諸問題を生じている人々が増加しています。したがって職場のメンタルヘルス対策として、メンタルヘルス不調者のみならず、個人や組織に対する活性化や、不調者を出さない環境や風土づくりも含めた一次予防としての対策を行うことが労働者の健康支援として重要になってきました。
2015(平成27)年12月に改正労働安全衛生法によるストレスチェック制度がスタートし、今回の学会開催時には丸二年となる、まさに「一次予防」にシフトした学際的な研究的視点から、労働者がいきいきと仕事ができる職場づくりを目指していく議論ができる時期です。そのため、本学会のメインテーマを「ストレス社会における産業保健・産業看護~一次予防へのパラダイムシフト~」と題して、この問題をさらに深く討議してまいる所存です。また労働者に最も身近で、全人的に把握・理解し支援する職種である看護職にも注目し、その役割などを考えるシンポジウムも企画しております。多数の看護職にもご参加していただけることを期待しています。
静岡は神奈川県と愛知県に挟まれた地方都市ではございますが、世界的に有名な大企業を有する産業の盛んな県です。また世界遺産の富士山など観光スポットも多数ございます。学会の前後には「ふじの国」静岡の見どころ・食べどころも楽しんでいただけると存じます。
多くの皆様に是非ご参加、ご発表いただき、活発な実り多い大会にいたしたく鋭意準備中です。
つきましては、当学会の懸かる趣旨をご理解くださり、ご来場を賜りますよう心よりお待ち申し上げております。 |