このたび第11回日本臨床高気圧酸素・潜水医学会学術集会・総会並びに第5回日本高気圧酸素医療技術学会を静岡の地において開催させて頂くことを大変光栄に存じます。
　今回の学術集会のテーマは「実証と挑戦」とさせていただきました。第10回会長・横田裕行先生の「臨床医学の基本は各々の症例から真実を抽出し、それを学問的に裏付けること」という教えを踏襲し、臨床成績・実験結果の報告と議論の中から高気圧酸素治療の有効性を実証してゆきたいと考えます。また、スポーツ外傷への応用に代表されるような、高気圧酸素治療の可能性を拡げる試みに注目し、「挑戦」として積極的に取り上げ議論する場にしたいと考えております。
　伊豆半島はダイビングのメッカであると同時に国内有数の減圧症発生場所でもあります。静岡での開催を好機として、潜水医学に関連する分野で多くの演題と活発な議論を期待しております。
　静岡市には三保の松原、日本平、久能山東照宮（国宝）などの名勝・史跡があり、会場のグランシップからは、天気が良ければ眼前に広がる富士山をご覧いただけます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。