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日本嚥下医学会
 この度、第37回日本嚥下医学会総会ならびに学術講演会を開催させていただくことになりました。この伝統ある学会を担当させていただくことは非常に光栄と存じますと共に、これまで多くの成果を挙げてきた本学会をさらに一歩前進させるという大役を仰せつかったことに非常に責任を感じています。
 さて、本学会は嚥下に関する基礎的・臨床的研究を目的とした嚥下研究会として1981年に発足し、その実績をもとに2005年には日本嚥下医学会へと発展し、今回で通算37回目を迎えました。現在では耳鼻咽喉科医のみならず、神経内科医、リハビリテーション科医、内科医、歯科医などに加え、言語聴覚士・理学療法士・作業療法士・看護師さらに栄養士など様々な職種の方が参加し、嚥下に関する諸問題に対し学際的に幅広く取り組んでいます。
 本学会の特徴は、何と言っても嚥下に関する基礎的研究とそれにもとづく科学的な臨床的研究であります。今回の学会でもその2つのテーマを中心に、さらに高齢化社会における嚥下障害に対する医療行政、および我々の教室の主題である頭頸部癌における嚥下対策といったテーマを加え、様々な企画を立てました。
 まず、本学会理事長藤島一郎先生に「嚥下障害のリハビリテーション−運動学習とゴール」と題して理事長講演を行っていただくことにしました。長年にわたる先生のお仕事の足跡を辿れることを楽しみにしています。
 シンポジウムでは「高齢者の嚥下障害」を取り上げ、山脇正永先生・大森孝一先生の司会のもとに多くの分野の先生方にお集まりいただき社会的側面を含めた諸問題を掘り下げていただきたいと思っています。
 パネルディスカッションではより実践的な狙いのもと、兵頭政光先生・藤谷順子先生の司会でケーススタディをして頂く予定です。本番までパネリストにはどの様な症例が出されるか知らされていませんので、パネルがどの様な展開していくか興味津々ですし、会場の先生方も是非一緒に考えていただきたいと願っています。
 教育講演は、私たちが扱う口腔咽喉頭領域の周辺領域のお話を伺うことにしました。本学の河野辰幸先生に「食道疾患と嚥下障害」を、稲瀬直彦先生に「嚥下性肺炎の実態」を講演して頂きますが、お二人ともそれぞれの分野の第一人者であり、多くの示唆に富むお話を拝聴できるものと楽しみにしております。
 さらに頭頸部癌診療における嚥下障害の問題についても二つの企画を立てました。ポストコングレスセミナーでは「頭頸部癌術後の嚥下障害を考える」と題して、丹生健一先生の司会のもと様々な職種の先生方に登場して頂き、頭頸部癌術後の嚥下障害に対する対応を横断的に解説していただきます。頭頸部癌に対する知識を深めると共に、日常の診療で苦慮する頭頸部癌患者の嚥下障害へ様々なアプローチ法を理解して頂ければと思います。学会2日目のランチョンセミナーも同様に横田知哉先生に腫瘍内科の立場から、頭頸部癌化学療法における嚥下障害に対する支持療法をお話し頂きます。
 一般演題には、お陰様で89演題と多くの応募を頂きました。会員の先生方のご協力を感謝いたします。口演69題、ポスター20題に振り分けましたが、いずれも充実した内容の演題ですので、是非最後までお聞きいただきたいと願っています。
 以上、少々欲張りなプログラムを組みましたが、実り多い学会にしたいと本学頭頸部外科および耳鼻咽喉科の教室員一同挙げて準備してきました。是非一人でも多くの先生方のご参加をお待ちしています。

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