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 2020年6月27日(土)、28日(日)に、第36回日本DDS学会学術集会を神戸学院大学にて開催いたします。記念すべきオリンピックイヤーに皆様を神戸にお迎えし、学術集会を開催できますことを大変光栄に存じます。

 本学術集会を開催するにあたり、メインテーマを「DDSが創る未来の医療モダリティ」と致しました。近年、創薬の主流は低分子医薬からバイオ医薬、すなわちペプチド(中分子)薬、抗体医薬を含むタンパク質医薬へと急速にパラダイムシフトすると共に、核酸医薬や細胞医薬、再生医療の研究開発も活発化しています。これらは単なる薬物治療としてではなく、薬としての素材と機序や治療手段を含めた医療モダリティとして分類されますが、これはまさにDDS研究の考え方そのものであり、その意味においてもDDSはこれまでに常に新しいモダリティを追求し、またその最適化に貢献してきたといえるでしょう。そして今、いよいよDDSが社会に広く認知され、主役となる時代が到来しています。第36回学術集会では、ここにDDSの力を結集し、未来の革新的医療モダリティ創成に向かって、議論を深めたいと考えています。

 本学術集会の特別講演として、中村祐輔先生(がん研究所 がんプレシジョン医療研究センター所長、日本分子標的治療学会理事長)ならびに澤芳樹先生(大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座教授、日本再生医療学会理事長)にご講演を賜ります。また、海外からは、米国The University of Texas at AustinのNicholas A. Peppas教授をお招きし、ご講演を賜ります。

 また今回は、若手DDS研究者を対象とした公募型ワークショップを計画しています。申し込みにつきましては、準備が整い次第、ホームページで詳細を公開致しますので、積極的なご応募をお待ちしております。さらに、優れた発表を行った若手研究者に、優秀発表賞の授与も行う予定です。

 神戸は、情緒ある北野異人館やチャイナタウン南京町、夜景の美しい六甲山、お洒落なベイエリアや元町、名湯「有馬温泉」や海外でも大人気の神戸ビーフなど、五感を刺激する楽しみがギュッと詰まった魅力的な街です。懇親会では音楽と共に、地産の味覚も堪能していただけますよう、様々な趣向を凝らして皆さまをお迎え致します。

 DDS研究がさらなる革新的医療モダリティの創成に貢献し、患者さまが安心して薬物治療を受けられる世界の実現を心から願っております。実り多き学術集会となりますよう、多くの皆様方のご参加を心よりお待ちしております。