第40回日本DDS学会学術集会参加者の皆様

謹啓

小暑の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

このたび、7月9日(火)から11日(木)の3日間にわたり、つくば国際会議場におきまして開催いたしました第40回日本DDS学会学術集会に際しまして、皆様からのご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。

皆様のおかげさまをもちまして、一部オンラインを含み、1077名の方々にご参加頂き、無事盛会裏にて終了することができました。

大会初日にはバイオマテリアル・DDS研究の先駆者で、我が国の関連領域研究者にも多大な影響を与えられました米国ワシントン大学名誉教授Allan S. Hoffman先生のメモリアルシンポジウムを日本バイオマテリアル学会とともに開催し、250名近くのご参加を頂きました。また、「先端研究者による教育セッション」や展示企業による「DDSのための最先端テクノロジー」も開催し、ご好評を得ました。特に教育セッションでは急遽椅子を増設させて頂きましたが、それでも入りきれないほどの方々にお越し頂き、ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。大会長の見積もりの甘さに恐縮至極に存じます。

2日目、3日目には「新たな挑戦の舞台へ」という大会テーマのもと、3件の特別講演、6件のシンポジウム、4件のワークショップ、一般講演、ポスターセッションなどで活発な議論が繰り広げられました。特に今回初めて行いました英語ハイブリッドセッションではおよそ200件にも及ぶ発表が3部屋のハイブリッド会場で繰り広げられ、オンサイト会場でもたくさんの出席者が熱い議論を展開していたのがとても印象的でした。次世代の研究者が世界中で活躍する姿が目に浮かぶようです。DDSの未来は明るい！

また、日本DDS学会40周年を記念し、学会企画による40周年記念シンポジウム「日本DDS学会の過去を知って将来を考える」及び祝賀会を開催し、多くのご参加を頂きました。素晴らしいご講演やご祝辞で、お祝いムードが一層盛り上がり、「未来へのタイムマシン」のような時間を過ごすことができました。

この他、37件の企業展示や15件のランチョンセミナーも無事開催することができました。ご支援を頂きました協賛企業の皆様に深く御礼申し上げます。また、例年行っております発表賞、ポスター賞に加えまして、英語発表部門で国際誌からのご支援でジャーナル賞を設け、表彰させて頂きました。御協力頂きました出版社の皆様にも心より御礼申し上げます。

受賞者は下記のurlにリストされております。
受賞者・当選者 一覧

ご講演を賜りました先生方、御協力を賜りました各団体組織の皆様方、そして多忙な中、学術集会の企画・運営に御協力頂きました運営委員・シンポジウムチェアの皆様にも改めて深く感謝申し上げます。

会期中におきまして、至らぬ点も多々あったかと存じますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。研究しかやってこなかった一教授が、若い実行委員の皆さんと手弁当で作り上げた大会でございます。「完璧なイベント」にはほど遠いとは存じますが、皆様のご理解と寛大な心に深謝申し上げます。

本来ならば、拝眉の上、御礼申し上げるべきところではございますが、略儀ながら書面をもちまして、学会終了のご報告を申し上げます。

最後になりましたが、皆様方のご健康ならびにますますのご活躍を祈念申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。

敬白

令和6年7月17日
第40回日本DDS学会学術集会大会長　長崎幸夫