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   この度、第8回 日本臨床栄養代謝学会 関越支部学術集会を2021(令和3 )年10月10日(日)に開催させていただくことになりました。日本臨床栄養代謝学会は2万人を超える会員数を擁し、国内における臨床栄養学の中心学会ですが、その中で関越支部は6県が属している支部です。今回、webではありますが、その学術集会を開催させていただくことを大変光栄に感じております。
   私が臨床栄養を認識するようになったのは、母校九州大学時代の恩師、水田祥代先生(現福岡学園理事長)に小児外科領域に輸液栄養代謝の重要性を指導いただいてからで、それ以降、主に小児を中心に28年近く、この領域に関わっています。この経験を基に、少しでも会員の皆様に役立つ学術集会となるよう、私の所属する筑波大学小児外科教室はもちろん、茨城県の世話人の先生方のご協力もいただき、鋭意準備を行っております。
   国内では多職種で行うNSTの普及により臨床栄養の必要性が認識されるようになり、多くの施設でその実践が行われるようになりました。栄養療法はその多くが直接的に疾患を治療することとは異なり、患者さん自体の栄養状態の改善が中心です。それが間接的に患者さんの状態を改善させることとなりますが、すぐに患者さん自体に反映されることが少なく、ジレンマを感じる治療でもあります。実践している栄養療法が患者さんにとって効果のあるものにするためには、継続的な栄養管理の上で、評価を基に病態に則した栄養療法の変更ができることが必要です。そのためには、基礎的な臨床栄養学の知識はもとより、最新のデータに基づいた新たな知見や他領域の治療法についてもある程度知っておく必要があります。そこで、今回の学術集会のテーマは「栄養療法アップデート」としました。
   今回の学術集会では、栄養療法の最近のトレンドを含め、国内でエキスパートである先生方数名にご講演いただく予定です。また、他領域の基礎的な知識の再確認の意味で糖尿病や肝臓疾患、小児領域のお話を聞く機会も予定しています。また一般演題では、それぞれの施設で経験された栄養療法について、成功例、うまく栄養改善ができなかった例など、どちらも発表していただければと思っています。私は、成功例はもちろんですが、栄養療法がうまくいかなかった例もまた、その反省点が後々につながる経験だと感じています。
   支部の再編成により関東甲信越支部が関越支部に変わり、関越支部会の6県中、最初の開催を茨城県の担当で行うことになります。多くの医師・研究者・メディカルスタッフの方々に参加していただき、皆さまの成果を発表していただきたく存じます。議論を通じて、今後の研究や医療に役立てて頂けるような学術集会となるよう準備してまいりますので、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。本学術集会が実りあるものになることを祈念し、皆様方のご支援とご協力をどうかよろしくお願い申し上げます。
 
第8回日本臨床栄養代謝学会関越支部学術集会 
会長 増本 幸二 (筑波大学医学医療系 小児外科 教授)